PRP皮膚再生療法の失敗・リスクとは|失敗例と受ける上での注意点を紹介!

最近は、効果の高さなどから成長因子等を含んだPRP療法が主流となっていますが、今回は成長因子を含んでいる場合と含んでいない場合のそれぞれで考えられる失敗やリスクと、どちらの場合にも共通して挙げられる失敗やリスクについて紹介します。

PRP皮膚再生療法とは

PRP皮膚再生療法とは、自分自身の血液から多血小板血漿(PRP)という成分を取り出し注射することで、シワやたるみなどの症状の改善や、スポーツなどで起きた組織の損傷を回復させることを目的として行われている再生医療の一つです。

なお、PRP療法はPRPを単体で注入するタイプのPRP療法と、成長因子や白血球などを添加することでより高い効果を狙うタイプのPRP療法の2つがあります。

[共通]PRP皮膚再生療法のデメリット

効果を感じられるまでに時間がかかる

PRP皮膚再生療法は注射で成分を注入する方法ですが、物理的に膨らませる方法では無いため、効果を感じるまでに時間がかかるというデメリットがあります。

そもそもPRP皮膚再生療法は、PRPの成分から細胞の増殖が促進されることでコラーゲンの再生が行われます。そのため、効果が実感できるまでには、成長因子を含まないPRP皮膚再生療法で一般的に2〜3ヶ月、成長因子等が含まれているPRP皮膚再生療法では1〜2ヶ月ほどの時間が必要です。

注入直後から効果を感じられたという話もあるようですが、実際には注入液のボリュームや腫れなどによって即効性を感じられたと勘違いをしている可能性が考えられます。

費用負担が大きい

注入する部位や、成長因子を含むタイプなのかどうかによっても費用は異なりますが、PRP皮膚再生療法は1回あたり20〜50万円くらいが相場と言われています。

効果の持続期間は、成長因子を含まない場合で約1年、成長因子等を含む場合で3~5年ほどなので、効果の維持・症状の改善を続けるために継続的に処置を受ける場合には費用の負担が大きくなってしまう場合があるので注意が必要です。

[共通]PRP皮膚再生療法の失敗・リスク

感染症が引き起こる可能性がある

PRP療法では、自分自身の血液の中に含まれるPRP(多血小板血漿)を使用するため、血液採取後に人為的な操作を行います。

その操作の段階で、細菌に感染することで感染症を引き起こしてしまう可能性があります。

術後に、赤み・熱感を伴う腫れや過度な皮膚の膨らみなどの症状がある場合には、細菌感染や拒絶反応、アレルギーなどが疑われます。気になる症状がある場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。

[成長因子を含まない]PRP皮膚再生療法の失敗・リスク

十分な効果が得られない

成長因子を含まないPRPでは、採取した血小板の質によって効果の現れ方が異なり、十分な効果が得られないといった失敗・リスクがあります。

この失敗は個人差が関係してくるもので、効果を高めるためには成長因子を含むPRP皮膚再生療法を検討してみると良いかもしれません。

成長因子を含むPRPでは、血小板に不足している成長因子を加えることで、肌の再生能力をさらに促すことが期待できます。その結果、期待した効果が得られる可能性が高くなるでしょう。

深いシワの改善が見込めない

成長因子を含まないPRPでは、注入する血小板の質などによって十分な効果が得られないといった失敗・リスクだけでなく、深いシワなど症状の程度によっては改善が見込めない可能性が高いです。

深いシワの改善をしたいという場合には、成長因子を含むPRPを検討してみましょう。

[成長因子を含む]PRP皮膚再生療法の失敗・リスク

しこりが残る可能性がある

成長因子等を含むPRPは通常のPRPとは違い、ヒアルロン酸などの注入療法に近いボリュームアップなど高い効果が期待できる一方で、過度に注入しすぎたり、濃度の調整を誤ることで、組織の再生が予想を上回り、注入した箇所に過剰に膨らんでしまう場合があります。

その場合、数ヶ月程度で元に戻ることもあれば、コラーゲン繊維が永久的に残った結果、しこりとして残存してしまうことも。

そうならないためには、患者様一人ひとりのシワの深さ・皮膚の厚みなどを考え、注入するPRPの濃度や量を調整する専門性と技術力が必要です。

[共通]PRP療法を受ける上での注意点

妊娠中・悪性腫瘍の既往がある場合はPRP療法が受けられない可能性がある

悪性腫瘍の既往がある場合には、PRP療法によって腫瘍を増大させる可能性があるため、治療を受けられない可能性があります。

また、多くのクリニックでは妊娠中や妊娠の疑いがある場合にもPRP療法による施術を行っていないようです。

PRP皮膚再生療法を受けるなら、専門性・技術力の高い医師やクリニックを選ぼう

PRP療法を行う上で、改善を希望する部位とその状態、皮膚の厚み、年齢をもとに、適切な位置や深さに、患者様一人一人に合った成分比率と濃度のPRPを量を調節して注入しなければなりません。

これを誤ると、「期待していた以上の効果が得られなかった」「膨らみすぎてしまった」「しこりになってしまった」という失敗・トラブルを引き起こしてしまいます。

そうならないために、PRPの専門性と技術力の高い医師・クリニックを選ばなければなりません。

鎌倉 達郎

鎌倉 達郎医師

経歴・資格/所属

経歴

1989 宮崎医科大学医学部卒業 九州大学生体防御医学研究所附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務
1990 九州大学医学部附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務 その後大手美容外科に5年間勤務し、その間福岡院の院長を歴任
2000 優れた実績を評価され聖心美容外科に招聘 東京院副院長就任
2001 福岡院院長就任
2003 聖心美容外科東京院院長就任
聖心美容外科統括院長就任
2004 九州大学医学部附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務
その後大手美容外科に5年間勤務し、その間福岡院の院長を歴任
2005 第104回日本美容外科学会会長に就任
2015 聖心美容外科統括院長就任
2017 公立大学法人横浜市立大学医学部 臨床教授に就任

資格/所属

日本美容外科学会(JSAS)理事長
公立大学法人横浜市立大学医学部 臨床教授
一般社団法人日本ルックスケア医学会 副理事長
公益社団法人国際化粧療法協会 理事
第104回日本美容外科学会(JSAS)会長
AMA 顧問
一般財団法人日本医療アートメイク財団 理事
IMCAS World Scientific Committee 2017,board member
IMCAS ASIA 2015,2016 Scientific board member
IMCAS ASIA 2010 Faculty
AMWC JAPAN Advisory board member
日本美容外科学会(JSAS)専門医
日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本形成外科学会会員
日本再生医療学会会員
日本外科学会会員
日本美容外科医師会会員
日本先進医療医師会会員
日本再生医療学会 再生医療認定医
日本外科学会認定医
Corneal社公式認定医(日本第1号)
レスチレン認定医
日本臨床医学発毛協会認定 発毛診療指導認定医
ミラドライ認定医
ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
ボトックスビスタ認定医

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